ピンバッジの正しい使い方について

野球チームのバッジ・社章としてのバッジ・国会議員が付けているバッジなど、ピンバッジにはいろいろな物がありますが、いずれにせよ単なるドレスアップ以上の意味を持ったアクセサリーです。しかし、付け外しの際に扱いを間違えると針を折ってしまったりと、トラブルが起きやすいアクセサリーでもあります。そうならないためには、正しい使い方を知っておく必要があります。まず、ピンバッジは大きく二つの種類に分けられます。

一つ目は、「蝶タックピン」。太めの針(1.2mm)を使った、蝶タックで留めるタイプです。カジュアルなデザインが施されている物が大半なので、スポーツチームのバッジに使われることが多くなっています。蝶タックのつまみ部分にある金属製の板には使っているうちに疲労を起こすので、頻繁に付け外しする用途には適していません。

二つ目は、「タイタックピン」。細めの針(0.9~1mm)のタイタックで留めるタイプです。付ける服の生地を傷めにくいので、社章などによく使われています。では、それぞれの使い方ですが、蝶タックピンから見て行きましょう。
蝶タックピンは、つまみの部分をつまむと留め具が外れる仕組みになっています。

付け外しはわりと容易ですが、爪を伸ばしている女性だとつまみにくい形といえます。次にタイタックピンですが、こちらは裏側のつまみを引くと留め具が外れる仕組みになっています。服に付けている状態から外すのは容易ですが、付ける際は指の太い男性などだと困難かもしれません。両者についていえることは、「ピンを完全に外せる状態だということを確認してから抜き差しする」ということです。強引に抜こうとすると、ピンが折れたりしてしまいます。

ちなみに、一昔前の社章などは、「ロータリー式」というネジを使ったタイプが基本でした。社章の裏側に棒があるので、それをジャケットのボタンホールに通し、反対側からディスクをねじ込んで留めるという仕組みです。これは、ジャケットにボタンホールがないと付けられないので、女性の雇用が増えるに従って減ってきたものの、議員バッジなどは今でもこのタイプが使われています。そして、ピンバッジが壊れた時ですが、針が折れたという場合なら、自分で付け直すことも可能です。とはいえ、手先の器用さに自信がないという人は、通販で修理してもらうこともできます。細かい手続きなどは店舗によって異なりますが、写真を添付して送ればたいていの所では受け付けてもらえます。