ピンバッチのおしゃれな記憶

私は初めてピンバッチというものの存在を知ったのは幼稚園の時でした。帽子に幼稚園のマークのピンバッチを自分で取り付けたのが、おそらくはじめてピンバッチを知ったきっかけでした。

その時は世の中にこういうものがあるのだと、しみじみ思っていたのを今でも思い出します。分厚い帽子の記事に、幼稚園児が自分でピンバッチを取り付けるのには少し苦労をしました。

最初は上手くいかなくて、何度もやり直した記憶があります。ピンバッチのピンはそれほど長くはないので、しっかりと生地に通さないと、ピンを止める金具をはめることができません。

それがなかなか上手くいかなくて、何度もやり直してようやくピンバッチをはめ込んだ記憶が今でも残っています。オシャレを楽しむ年頃になってくると、自分でいろいろなピンバッチを購入して楽しんでいました。

お店で気に入って買った物やお土産でもらったものなどいろいろとありました。
私はそれらをGジャンにつけるのが好きでした。Gジャンはそれだけでも十分良かったのですが、さらに胸元にいろいろなピンバッチをつけることで、オシャレ度がアップしたような気持ちがしました。

年齢を重ねるうちに、小物使いでオシャレを楽しむことが少なくなっていきました。それでもピンバッチには興味があって、デザイン自体を楽しむことが増えていきました。ある時、横浜に観光に行って、そこでガチャガチャを見つけました。中には横浜に関するデザインが描かれたピンバッチがたくさん入っていました。

これなら大人が買っても十分に楽しめると思いました。また、料金も100円ととても安かったので、さっそく私はかなりひさしぶりにガチャガチャをやってみました。

出てきたピンバッチのデザインは横浜の港をイメージしたものでした。その時に久しぶりにワクワク感を覚えました。さっそく、そのピンバッチをカバンに付けてから、再び横浜の街を歩きました。私が持っているピンバッチの多くはブリキで出来ていて、年数が経ってくると色があせたり錆びたりしてきます。

しかし、それがまたレトロ感が出て、良い風合いになっていくのだと思います。
一時期、かなりピンバッチが貯まってしまい、かなりの数を処分しました。それらは全てリサイクルショップで買い取ってもらいました。

ピンバッチはちょっとした旅行のお土産にも重宝します。そこに描かれているデザインでいろいろなイメージが湧いてきます。私はデザインが好きなので、ピンバッチのような小さな世界で想像力を膨らませてそこに描かれている絵を眺めるのが好きです。一瞬、その絵の世界に入りこむことができ、それもまた楽しみの一つです。

Leave Comment